【図解】介護福祉士国家試験のパート合格とは?新制度の仕組み・合格基準・受験方法をわかりやすく解説
これから介護職を始める方や、働きながら介護福祉士を目指している方の中には、
「介護福祉士の国家試験って難しい?」
「パート合格ってどんな制度?」
「未経験から働き始めても資格を取れる?」
と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、介護福祉士国家試験の「パート合格制度」の仕組みや合格基準、受験方法を図解でわかりやすく解説します。
さらに、実際に未経験から介護現場で経験を積み、介護福祉士を取得した経験をもとに、現場経験が国家試験にどう活かせるのか、働きながら合格を目指すにはどうすればよいのかについても紹介します。
この記事を読むことで、パート合格制度を正しく理解し、自分が介護福祉士になるまでの道筋や、今から何を準備すればよいのかが分かるようになります。
特に、これから介護業界へ入る方にも「未経験からでも介護福祉士を目指せる」と具体的にイメージしてもらえる内容にしています。
介護福祉士国家試験では、試験科目をA・B・Cの3つのパートに分け、一定の合格基準を満たしたパートについて、翌年・翌々年まで受験免除を受けられる「パート合格」制度が設けられています。
これまでのように、一度の試験で不合格になったからといって、必ずしも翌年すべてを最初から受験し直す必要はありません。
特に、介護施設などで働きながら資格取得を目指している方にとっては、試験への負担を分散できる可能性がある制度です。
しかし、
「1つのパートだけ合格すれば自由に残りを受けられる」
「60%取れば必ずパート合格」
という単純な仕組みではありません。
この記事では、介護福祉士国家試験のパート合格について、
- パート合格制度の仕組み
- A・B・Cパートの違い
- 合格基準
- 合格したパートの有効期限
- 翌年の受験方法
- パート合格制度のメリットと注意点
- 働きながら合格を目指すための勉強方法
まで、これから介護福祉士を目指す方にも分かるように解説します。
※この記事は2026年8月時点で公表されている情報をもとに作成しています。受験する年度によって試験制度や日程等が変更される可能性があるため、最終的には社会福祉振興・試験センターの最新情報をご確認ください。
介護福祉士国家試験の「パート合格」とは?

介護福祉士国家試験のパート合格とは、国家試験の科目をA・B・Cの3パートに分け、それぞれについて合否を判定する仕組みです。
一定の合格基準を満たしたパートは、その試験だけでなく、翌年・翌々年まで合格が有効となります。
つまり、一度合格したパートについて、条件を満たしていれば翌年以降の国家試験で受験免除を受けることができます。
試験をA・B・Cの3パートに分けて判定する
介護福祉士国家試験は125点満点で、パートごとの配点は次のようになっています。
| パート | 配点 |
|---|---|
| Aパート | 60点 |
| Bパート | 45点 |
| Cパート | 20点 |
| 合計 | 125点 |
たとえば、国家試験全体では不合格になったとしても、Aパートがパート合格の基準を満たしていれば、Aパートの合格を次回以降へ引き継ぐことができます。
第39回試験から受験方法が変わる
第39回介護福祉士国家試験では、第38回試験でパート合格の対象となった人が、
①全パートを受験する
または、
②不合格だったパートのみ受験する
という受験方法を選択できます。
初めて国家試験を受験する方や、第38回試験で合格したパートがなかった方などは、全パートを受験します。
そのため、パート合格制度は特に「一度受験したものの、すべてには合格できなかった」という方にとって大きな意味を持つ制度といえるでしょう。
パート合格=介護福祉士資格取得ではない
ここは間違えないように注意してください。
たとえば、
Aパート 合格
Bパート 不合格
Cパート 不合格
だった場合、「Aパート合格」という結果にはなりますが、この時点で介護福祉士国家試験に合格したことにはなりません。
最終的には、必要となるすべてのパートについて合格基準を満たす必要があります。
「パート合格」は、あくまでも介護福祉士国家試験の一部分に合格している状態だと考えると分かりやすいでしょう。
社会福祉振興・試験センター|令和8年度 第39回介護福祉士国家試験
【図解】介護福祉士国家試験のA・B・Cパートとは?

パート合格制度では、国家試験の科目がA・B・Cの3パートに分けられています。
大まかに整理すると、
Aパート=介護の基本・社会・コミュニケーション・生活支援
Bパート=身体・老化・認知症・障害・医療
Cパート=介護過程・総合問題
という構成です。
Aパート|介護の基本・社会・生活支援
Aパートは60点満点で、次の科目が含まれます。
- 人間の尊厳と自立
- 介護の基本
- 社会の理解
- 人間関係とコミュニケーション
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術
介護職として働くうえで基本となる考え方や、利用者との関わり、日常生活を支援するための知識などが中心となります。
実際に介護現場で働いている方であれば、普段の業務と結び付けながら理解しやすい問題もあるでしょう。
ただし、実務経験があるからといってすべて解けるわけではありません。
介護保険制度をはじめとした制度面など、現場経験だけでは補いにくい部分については、国家試験対策として別途勉強する必要があります。
Bパート|身体・認知症・障害・医療的ケア
Bパートは45点満点で、次の科目が含まれています。
- こころとからだのしくみ
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- 医療的ケア
身体の構造や疾患、認知症、障害、老化などについて幅広く問われるパートです。
たとえば認知症についても、
「認知症の方には優しく接する」
というだけではなく、
なぜその行動が起きているのか、どのような認知機能が低下しているのか、その場合にどのような支援が適切なのか、
といった知識が必要になります。
実際の利用者を思い浮かべながら学習すると、単純な暗記だけで覚えるより理解しやすくなるでしょう。
Cパート|介護過程・総合問題
Cパートは20点満点で、
- 介護過程
- 総合問題
から構成されます。
介護過程では、利用者の情報を整理し、
「この人にはどのような課題があるのか」
「どのような支援が必要なのか」
「なぜその支援を行うのか」
といったことを考える力が求められます。
介護現場でも重要になる、アセスメントから介護計画、実施、評価につながる考え方です。
総合問題では、これまで学習した複数分野の知識を組み合わせながら答える力も必要になります。
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
介護福祉士国家試験|パート合格(合格パートの受験免除)のお知らせ
合格基準はこちら
パート合格はどうやって判定される?

「Aパートは60点満点だから36点取れば合格」
「Bパートなら27点取ればいい」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、パート合格の基準はそれほど単純ではありません。
まずは国家試験全体で合否判定される
すべてのパートを受験した人については、まず125点満点の総得点をもとに国家試験全体の合否が判定されます。
介護福祉士国家試験の全体の合格基準は、原則として総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度によって補正されます。
さらに、試験科目群すべてにおいて得点していることが必要です。
つまり、総得点だけを取ればよいのではなく、特定の科目群で0点にならないことも重要です。
全体で不合格になった場合にパートごとの判定が行われる
全パートを受験して、国家試験全体として不合格になった場合には、続いてA・B・Cそれぞれについてパート合格の判定が行われます。
イメージとしては次のようになります。
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
社会福祉振興・試験センター|パート合格(合格パートの受験免除)のお知らせ
パート合格の合格点は何点?

パート別の合格点について、特に注意したいのが、
「各パートで一律60%取れば必ず合格」という制度ではない
という点です。
パートごとの合格基準は、すべてのパートを受験した受験者の各パートにおける平均得点の比率を用いて、国家試験全体の合格基準点を按分する方法で決められます。
そのため、
Aパート=必ず36点
Bパート=必ず27点
Cパート=必ず12点
という固定された合格点ではありません。
試験年度によって基準となる点数が変わる可能性があります。
また、点数だけではなく、パートを構成するすべての試験科目群で得点していることも条件となります。
「このパートでは何点取れば絶対大丈夫」と決めつけず、できるだけ幅広く得点できるように勉強することが重要です。
【具体例】パート合格すると翌年の国家試験はどうなる?

制度を文章だけで理解するのは少し難しいため、具体例で考えてみましょう。
Aパートだけ合格した場合
1年目の結果が、
Aパート ○ 合格
Bパート × 不合格
Cパート × 不合格
だったとします。
この場合、翌年はAパートについて受験免除を利用し、BパートとCパートを受験することができます。
AパートとBパートに合格した場合
続いて、
Aパート ○ 合格
Bパート ○ 合格
Cパート × 不合格
だった場合です。
翌年は、条件を満たせばCパートのみを受験することができます。
一度にすべての科目を受験する必要がないため、Cパートの学習に集中しやすくなります。
Aパート合格、B・Cパート不合格で「Bだけ受験」はできない
ここは重要なポイントです。
Aパートが合格し、BパートとCパートが不合格だった場合、
Bパートだけ受験する
または
Cパートだけ受験する
という選び方はできません。
Aパートを免除するのであれば、不合格だったB・Cパートの両方を受験する必要があります。
つまり、「不合格パートの中から好きなものだけ1つ選ぶ制度」ではありません。

パート合格の有効期限はいつまで?
パート合格には有効期限があります。
合格したパートが有効なのは、パート合格した試験の翌年・翌々年までです。
合格した翌年と翌々年まで受験免除を利用できる
たとえば、第38回試験でAパートに合格した場合、そのAパートの合格は、
第39回試験
第40回試験
まで有効です。
その間に残りのパートに合格すれば、すべてのパートについて合格基準を満たすことができます。

「いつか残りを取ればいい」という制度ではない
パート合格によって翌年の負担は軽くなりますが、合格が永久に残るわけではありません。
そのため、
「今年Aだけ受かったから、残りは数年後に受けよう」
と先延ばしにしすぎるのはおすすめできません。
知識を忘れてしまうことも考えると、可能であればパート合格した翌年に残りの合格を目指す方が学習しやすいでしょう。
合格済みのパートをもう一度受験することもできる
第39回試験では、第38回試験でパート合格している人について、
合格済みパートの免除を利用する
または、
合格済みパートを含めて全パートをもう一度受験する
という選択肢があります。
「一度合格したパートは絶対に受けられない」というわけではありません。
再受験して不合格でも以前のパート合格はすぐ消えない
たとえば、第38回でAパートに合格していた人が、第39回で全パート受験を選択したとします。
そこで第39回のAパートが不合格だったとしても、第38回で取得したAパートの合格は有効期限内であれば有効です。
この場合、第38回のAパート合格は第40回試験まで有効となります。
パート合格制度のメリット
パート合格制度によって、介護福祉士を目指す人にはいくつかのメリットがあります。
一度合格した分野を翌年受験しなくてもよくなる
大きなメリットは、条件を満たしたパートについて翌年以降の受験を免除できることです。
これまでは不合格になると、
「また全部勉強し直さなければ」
と精神的な負担を感じる方もいたでしょう。
パート合格制度では、一度身につけた結果が翌年にも残るため、再挑戦への心理的なハードルを下げやすくなります。
苦手な分野へ勉強時間を集中できる
介護福祉士国家試験は範囲が広く、働きながらすべてを復習するのは簡単ではありません。
パート合格によって受験科目が少なくなれば、その分だけ残った苦手分野へ時間を使いやすくなります。
たとえばAパートとBパートに合格していれば、翌年はCパートを中心に学習できます。
夜勤や早番、遅番など不規則な勤務をしながら勉強している介護職にとって、学習範囲を絞れることは大きなメリットです。
一度の不合格で諦める必要がなくなる
国家試験で不合格になると、
「自分には向いていないのでは」
と感じる方もいるかもしれません。
しかし、パート合格しているのであれば、すべてがゼロに戻ったわけではありません。
合格できた分野を確認しながら、
「残りはどこなのか」
「何を強化すれば次に合格できるのか」
を具体的に考えることができます。
パート合格制度で注意したい5つのポイント

便利な制度ではありますが、誤解していると思わぬ失敗につながります。
1.パート合格だけでは介護福祉士になれない
A・B・Cのうち、一部だけに合格している段階では国家試験合格ではありません。
最終的には必要となるすべてのパートについて合格する必要があります。
2.パート合格には有効期限がある
合格したパートが有効なのは翌年・翌々年までです。
永久に免除される制度ではありません。
3.不合格パートから好きなものだけ選べるわけではない
A合格、B・C不合格の場合、
「今年はBだけ受けて、来年Cを受けよう」
という受験方法はできません。
不合格だったB・Cの両方を受験する必要があります。
4.パートの合格点は固定ではない
単純に各パート60%を取れば合格という仕組みではありません。
年度ごとの全受験者の得点状況などをもとに、パート別の合格基準が決められます。
5.受験申し込み後に受験パートを変更できない
第39回試験では、申し込みの際に選択した受験方法について、申し込み後の変更はできません。
「全パートを受けるか」
「合格済みパートの免除を利用するか」
は、申し込み前によく確認しておきましょう。
働きながら介護福祉士を目指すならどう勉強する?

介護現場で働きながら国家試験の勉強を続けるのは簡単ではありません。
特に、
早番・日勤・遅番・夜勤など勤務時間が一定ではない職場では、
「毎日2時間勉強する」といった計画を立てても続かないことがあります。
大切なのは、勉強時間そのものよりも、自分が何を理解できていて、何が理解できていないのかを把握することです。
最初から「パート合格だけ」を狙いすぎない
パート合格制度があるとはいえ、最初から、
「今年はAだけ取ればいい」と考えすぎることはおすすめできません。
初回受験者は全パートを受験します。
また、各分野は完全に独立しているわけではなく、
介護の基本的な考え方や身体の知識などは他の問題を考えるうえでも役立ちます。
まずは国家試験全体の合格を目標に勉強し、万が一全体で合格できなかった場合でもパート合格が残る可能性がある、と考える方がよいでしょう。
まず過去問を解いて苦手分野を把握する
最初から参考書を1ページ目から暗記するより、一度過去問に触れてみることをおすすめします。
問題を解いてみると、
「認知症はかなり分かる」
「社会制度がほとんど分からない」
「介護過程の問題で迷う」
など、自分の得意・不得意が見えてきます。
そこから苦手な科目に勉強時間を多く使う方が効率的です。
現場で分かる問題と、勉強しなければ分からない問題を分ける
介護職として勤務していると、国家試験の内容と日常業務が結び付くことがあります。
たとえば、
- 移乗
- 食事介助
- 排泄介助
- 認知症への対応
- 感染対策
- コミュニケーション
- 利用者の尊厳
- 事故防止
などは、普段の仕事を振り返ることで理解しやすい部分です。
一方で、
- 介護保険制度
- 社会保障制度
- 法律
- 各種サービスの仕組み
などは、現場で働いているだけでは十分に覚えられないことがあります。
「仕事をしているから大丈夫」と考えず、知識として覚える必要がある部分を分けましょう。
【実務者目線】介護現場の経験は国家試験で役に立つ?

介護施設で働いた経験は、介護福祉士国家試験を勉強するうえで大きな助けになります。
教科書だけを読んでいると想像しにくい内容でも、
「あの利用者さんの場合はどうだっただろう?」
と実際の場面に置き換えることで理解しやすくなるからです。
一方で、実務経験が長い人だからこそ注意したい部分もあります。
現場経験がそのまま活きる問題もある
介護の基本や生活支援技術、認知症、介護過程などは、現場経験が問題を理解する助けになることがあります。
利用者の状態を想像し、
「この対応をしたらどうなるか」
と考えられることは、実務経験者の強みです。
【ここに実務経験者としての具体例を追記】
「職場のやり方」と国家試験の正解は同じとは限らない
実務経験者が特に注意したいポイントです。
介護施設では、それぞれの職場で独自の方法やルールが定着していることがあります。
しかし、「自分の施設ではこうしている」
ことと、「介護福祉士として最も適切な対応」
が必ず一致するとは限りません。
問題を読んだとき、
「うちではこうするからこれだ」
と即答するのではなく、
利用者本人の意思
尊厳
安全性
自立支援
個別性
などを踏まえて考えることが大切です。
【実務経験者のコメント】
私自身、学校に通って介護福祉士の資格を取得したわけではありません。
介護の知識がほとんどない未経験の状態から現場に入り、実務経験を積みながら介護福祉士を取得しました。
実際に国家試験を受けて感じたのは、日々の介護業務で身につけた知識や考え方が、試験でもかなり役に立ったということです。
現場で先輩職員などから教えてもらったことを一つひとつ実践し、「なぜこの介助をするのか」「利用者さんにとって何が適切なのか」を
考えながら経験を積み重ねていくと、国家試験の問題を見たときにも、
「この場合なら、この対応が適切だろう」
と自然に正解を判断できる問題が増えていきました。
私の場合は、実務経験で身につけた知識だけでも、ある程度の点数は取れるのではないかと感じたほどです。
特に、利用者さんとのコミュニケーションや生活支援、認知症への対応など、普段の介護と結びつく内容については、実際の場面を思い浮かべながら問題を考えられることが現場経験者の強みだと思います。
ただし、ここで注意したいのが、「現場経験があるから勉強しなくても大丈夫」と慢心しないことです。
介護福祉士国家試験では、普段の業務だけでは触れる機会が少ない制度や専門知識なども出題されます。また、「自分の施設ではこうしている」という方法が、国家試験で求められる考え方と必ずしも一致するとは限りません。
そのため、
現場経験で身につけた知識を土台にする
+
不足している知識を国家試験対策の勉強で補う
という考え方がおすすめです。
私自身の経験からすると、未経験から介護職を始めた方でも、日々の業務をただこなすのではなく、教わったことを一つずつ理解しながら積み重ねていけば、その経験は国家試験を受ける際の大きな財産になります。
現場経験を活かしながら、過去問などで自分の苦手分野を確認し、不足している部分をしっかり勉強して補っていけば、介護福祉士国家試験の合格は十分に目指せるでしょう。
経験者ほど「思い込み」に注意する
仕事に慣れてくると、どうしても経験則で判断することが増えます。
介護現場では経験が役立つ場面も多い一方、国家試験では問題文に書かれている情報から判断する必要があります。
「多分この利用者も同じだろう」
と情報を勝手に付け加えないことが重要です。
問題文に何が書かれているのかを一度整理してから回答しましょう。
これから介護職を始める人でも介護福祉士を目指せる?

介護福祉士は、すでに何年も介護業界で働いている人だけが
目指す資格ではありません。
これから介護職として働き始める方でも、
必要な条件を満たしていけば国家試験を受験できます。
介護福祉士になるルートは複数ある
介護福祉士になる主なルートには、
- 実務経験ルート
- 養成施設ルート
- 福祉系高校ルート
- EPAルート
などがあります。
これから介護職として就職し、働きながら資格取得を目指す方にとって代表的なのが実務経験ルートです。
実務経験ルートは「3年働けば受験できる」だけではない
実務経験ルートでは、単純に介護施設で3年間在籍すれば受験できるわけではありません。
実務経験3年以上に加え、原則として実務者研修の修了など所定の条件を満たす必要があります。
また、「介護施設で働いている」というだけで、
すべての職種が実務経験の対象になるわけではありません。
たとえば、主たる業務が相談援助や事務などの場合は、
介護福祉士国家試験の実務経験として認められない場合があります。
これから介護福祉士を目指す方は、自分の職種や勤務先が
実務経験の対象になるか、早めに確認しておきましょう。

介護業界に入った段階ですべての知識や技術が身についている必要はありません。
日々の仕事で経験を積みながら、少しずつ資格取得を目指すことができます。
第39回介護福祉士国家試験の日程
2026年8月時点で公表されている、第39回介護福祉士国家試験の日程は次のとおりです。
試験日:2027年1月31日(日)
受験申し込みの受付期間は、
2026年7月22日(水)~2026年9月2日(水)です。
合格発表は、
2027年3月23日(火)にホームページ掲載が予定されています。
受験票は2026年12月11日(金)に発送予定です。
なお、試験日程や手続きについては変更される可能性があります。
受験予定の方は必ず社会福祉振興・試験センターの最新情報を確認してください。
介護福祉士のパート合格についてよくある質問
介護福祉士のパート合格とは何ですか?
国家試験をA・B・Cの3パートに分けて合否を判定し、
一定の基準を満たしたパートについて翌年・翌々年まで受験免除を受けられる制度です。
ただし、一部のパートに合格しただけで
介護福祉士国家試験そのものに合格したことにはなりません。
パート合格は何年間有効ですか?
パート合格した試験の翌々年まで有効です。
つまり、合格した翌年と翌々年の国家試験で受験免除を利用できます。
Aパートだけ合格したら翌年はどうなりますか?
Aパートが合格し、B・Cパートが不合格だった場合、
翌年はAパートの免除を利用し、B・Cパートを受験できます。
Bだけ、またはCだけを選んで受験することはできません。
A・B・Cそれぞれ何点取れば合格ですか?
パートごとの合格基準点は「各パート60%」などの固定点ではありません。
全パート受験者の各パートの平均得点比率を用いて、
国家試験全体の合格基準点を按分して算出されます。
さらに、そのパートを構成するすべての試験科目群で得点している必要があります。
合格したパートをもう一度受験できますか?
対象者は、合格済みパートを免除して不合格パートのみ受験する方法だけでなく、
全パートをもう一度受験する方法を選択することもできます。
再受験して不合格になったら以前のパート合格は消えますか?
有効期限内であれば、以前取得したパート合格が
すぐに無効になるわけではありません。
たとえば第38回で合格したパートは、第40回試験まで有効です。
不合格だったパートを1つだけ受験できますか?
不合格パートが複数ある場合、
その中から一部だけを選んで受験することはできません。
たとえばA合格、B・C不合格の場合、翌年にBだけ、またはCだけを受験することはできず、
免除を利用する場合はB・Cを受験します。
パート合格だけで介護福祉士として働けますか?
パート合格だけでは、介護福祉士国家試験に合格したことにはなりません。
国家試験に必要なすべてのパートについて基準を満たし、
必要な登録手続きを行う必要があります。
パート合格制度で国家試験は簡単になったのですか?
パート合格制度が導入されたからといって、
試験問題そのものが簡単になったという意味ではありません。
大きく変わったのは、不合格だった場合でも、基準を満たしたパートの合格を
翌年以降に持ち越せるようになったことです。
「合格しやすくなった」というより、
再受験するときの負担を軽減し、継続して資格取得を目指しやすくする制度
と考えるとよいでしょう。
まとめ|パート合格制度を理解して介護福祉士を目指そう
介護福祉士国家試験のパート合格制度では、試験をA・B・Cの3パートに分けて判定します。
基準を満たしたパートは、合格した試験の翌年・翌々年まで有効となり、
条件を満たせば次回以降の受験を免除できます。
ポイントを整理すると、
- 国家試験はA・B・Cの3パートに分けて判定される
- Aパート60点、Bパート45点、Cパート20点
- 全体で不合格でもパート合格となる可能性がある
- パート別の合格点は固定ではない
- 合格パートは翌年・翌々年まで有効
- 不合格パートの一部だけを自由に選んで受験することはできない
- パート合格だけでは介護福祉士国家試験合格にはならない
という点を押さえておきましょう。
これから介護職を始める方にとって、
介護福祉士国家試験は遠い目標のように感じるかもしれません。
しかし、働きながら少しずつ現場経験を積み、
実務者研修や国家試験の勉強を進めていくことは可能です。
また、一度ですべてに合格できなかったとしても、パート合格制度によって
それまで勉強してきた成果の一部を次回へつなげられる可能性があります。
国家試験への不安だけで介護職への一歩をためらう必要はありません。
まずは介護現場で経験を積みながら、分からないことを一つずつ学び
介護福祉士取得を目指していきましょう。
参考・出典
① 社会福祉振興・試験センター|パート合格(合格パートの受験免除)のお知らせ
パート合格(合格パートの受験免除)のお知らせ
② 社会福祉振興・試験センター|介護福祉士国家試験 合格基準
A・B・Cの科目構成、、パートごとの合格判定方法
介護福祉士国家試験 出題基準・合格基準
③ 厚生労働省|介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について
厚生労働省|パート合格制度の導入について
④ 社会福祉振興・試験センター|第39回介護福祉士国家試験
2027年1月31日の試験日、第39回の受験方法・試験時間最新年度の情報
第39回介護福祉士国家試験
⑤ 社会福祉振興・試験センター|パート合格 よくある質問
介護福祉士国家試験 よくあるご質問
筆者:matsuo syota
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